コラムColumn
福澤法律事務所20周年記念 弁護士による座談会(3)
その3
~ 弁護士による座談会 20年を振り返って&これから ~
司会 話は変わりますが、弁護士は事務所の仕事以外でも様々な活動をしていますよね。例えば、弁護士会の活動や公益活動などがあります。先生方でも、何か活動されていますか?個人的に取り組んでいることがあれば、教えてください。
福澤 弁護士会では3年前に多摩支部の支部長を務めました。現在は東京弁護士会の常議員に入っています。その他では、法務局から委託を受けた人権擁護委員、社会福祉協議会の理事、その他市町村の委員会に複数所属しています。弁護士業務で培った知見で地域の活動に貢献することも重要だと考えています。
菅原 弁護士会の性の平等に関する委員会に所属し、自治体の女性法律相談を担当しています。来年度は自治体の男女平等推進委員を拝命する予定です。
大塚 東京三弁護士会多摩支部では、法教育に関する委員会に所属し、小中学校を対象とする法教育授業を担当しています。また、八王子市教育委員会のいじめ問題対策委員会の一員として、いじめ重大事態に関する第三者調査なども行っています。加えて、民間の相続診断協会にも所属しています。
橋本 私は、インターネットに関連する問題を多く取り扱っています。特に、SNS上での誹謗中傷や個人間の中傷問題に対処する案件に力を入れています。また、東京弁護士会中小企業法律支援センター内の創業・知財プロジェクトチームの一員として、スタートアップ企業の支援や知的財産権に関する問題に取り組み、日々の研鑽に努めています。
また、中小企業法律支援センターの活動の一環として、中小企業の皆様、特に製造業やIT企業の皆様のご相談をお受けしており、紛争を事前に予防する観点からのアドバイスを行っています。
さらに、金融機関が主催するイベントで、後発企業による自社製品の模倣の対策に関する講師を担当したり、ジェトロ東京が主催するセミナーで、契約書中の知的財産権に関する条項についての解説を担当する講師を務めたりするなど、講師としても活動しています。このような活動を通じて得られた知見を活かし、多摩地域の事業者様をはじめ様々なお客様に対して、多方面からサポートできるよう努めています。
司会 では、最後になりますが、今後の目標についてそれぞれ伺いたいと思います。事務所での目標、弁護士個人としての目標など、お聞かせいただけますか。
福澤 弁護士の世界もこの20年で環境が激変しました。当事務所がその変化に対応できるのもある程度の規模があるからだと思います。もっとも、これからは、単に規模を大きくするのではなく、さまざまな合理化も必要だと考えています。それにより地域の皆様の信頼を勝ち取り、サービスをより拡大していくのが今後の目標です。
菅原 女性弁護士は数が増えてきましたが、それでも弁護士業界では2割程度しかいません。そのため、女性弁護士に対するニーズを掘り起こしながら、そのニーズに応える活動をしていけたらと思っています。
また、個人的には、大好きな使途不明金訴訟をたくさん担当して、使途不明金訴訟といえば弊所!といわれるようにしたいですね。
大塚 弁護士と言えば、既に法的紛争が起こってしまってから登場する存在であるとのイメージを持っていらっしゃる方も多いと思いますが、今後は紛争予防にも力を入れていきたいです。
特に相続分野では、遺言書などの制度を上手く活用することにより、相続争いを未然に防ぐことができます。高齢者の方だけでなく若者向けにも、相続の知識を広めていけたらと考えています。
橋本 私が専門的に取り組んでいる分野は、比較的新しい領域で、今後も大きな変革が続いていくと考えています。変革の流れに追従し、より多くの方のお役に立てるようになりたいと考えています。
また、私が専門的に取り組んでいる分野は、多摩地域にお住まいの方でも、東京23区内の弁護士に依頼されているケースがまだまだ多いと感じています。そこで、多摩地域にお住まいの方が、同じ多摩地域に事務所を構えている弊所に安心して依頼していただけるような存在になりたいと思っています。
さらに、IT化の進展に伴い、地理的な制約を超えて全国各地の案件に対応できるようにもなりたいと考えています。
司会 先生方がいろんな分野に意欲的にチャレンジされていることがよく分かりました。これからも、当事務所は多彩な弁護士が活躍できる場であり、地域の皆様に良質な法的サービスを提供できる場となっていければよいですね。
本日は、長時間ありがとうございました。
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